2015年9月12日土曜日

英大衆紙メール・オンライン【写真/ビデオ】日本で甚大な豪雨被害~避難者・被災家屋多数~フクシマ汚染水が海に流出






日本で大洪水
避難者数と家屋被害が甚大
フクシマ汚染水が海に流出

ü  日本を襲った熱帯性台風の降雨によって、東京から50キロ北で鬼怒川の堤防が決壊した。
ü  おびただしく多数の人びとが避難を余儀なくされ、一夜にして数百棟の住宅が破壊された。
ü  豪雨は近くの福島第一原子力発電所にも被害をおよぼし、放射能汚染水が海に流出した。
サラ・モーム SARA MALM FOR MAILONLINE and AFP
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日本は木曜日に稀な豪雨にみまわれ、100,000人を超える人々が避難し、おびただしい数の家屋などが破壊されたほか、東京の北で堤防が決壊し、大規模な洪水になった。

当局者らが朝未明、500万人の住民に対して異常に厳しい豪雨の警報を発令し、東日本全域でさらに800,000人の人びとが避難勧告を受けた。

劇的な映像が、自宅から人びとが吊り上げられ、その数分後には、常総市の鬼怒川で氾濫した、津波のような泥水の壁が家屋を呑み込み、下流へ押し流す様子を示している。

【洪水】熱帯性台風アータウ(Etau=嵐雲)による豪雨の影響で、茨城県常総市の鬼怒川(画面の上方)の堤防が決壊し、多数の人びとが避難を余儀なくされた。©REUTERS

【最後の瞬間】殺到する氾濫水が家屋を押し流す恐れがあるなか、バルコニーから布切れを振って、上空の救援ヘリコプターに合図を送る常総市の住民。©REUTERS

茨城県常総市の鬼怒川が台風アータウの影響で決壊し、洪水にみまわれた住宅地で警察官らに救助される女性。©REUTERS

65,000人ほどが暮らす常総市の広大な地域が台風アータウの影響で洪水に襲われ、これまでに70歳代の男性と63歳の女性の二人が行方不明と伝えられている。

熱帯嵐アータウが、日本の本島、本州の中央部を駆け抜けたあと、一部の地域で48時間内に91か月間の通常降水量の倍に達する雨が降った。

膨大な降雨はまた、損壊した福島第一原子力発電所の汚染水問題を悪化させ、構内の排水ポンプが冠水し、放射能汚染水が海に流れ出た。

日本政府は20,000人近くの死者を出した2011年の地震と津波のあと、災害予防を重視してきた。政府は、歴代政権が浴びてきた、対応が鈍いとの批判をしきりに避けたがっている。



間一髪】常総市で車が水没する、ほんの数秒前に屋根からヘリコプターに救助される住民。©REUTERS

【甚大な被害】常総市から約30キロ南の埼玉県越谷市、豪雨で洪水にみまわれる住宅地。©AP

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日光市、鬼怒川プラザホテルの露天風呂の建屋(右)が鬼怒川の急流に転落する。

すでに避難した100,000人に加えて、東日本一帯の800,000人が自宅から逃げるように勧告されている。©AP

【救助を待つ】常総市で荒れ狂う川の氾濫水に水没しそうな家で救助隊を待つ住民と飼い犬たち。©AP

栃木県は住民90,000人に避難指示を発令し、その他にも116,000人に自宅から逃げるように勧告した。©REUTERS

安倍晋三首相は、「政府は人びとの安全を最優先課題にあげて活動し、これ以上、災害が拡大しないように全力を尽くします」と記者団に語り、未曾有の降雨を警告した。

常総市では、住宅や川が押し流されたほか、一部の送電線が停電し、自衛隊員らが救助作業を支援するために現地へ向かった。

孤立した男性がコンクリート製電柱にしがみつき、そばを荒れ狂う水が流れるなか、動きが取れずにいた。後ほど、その人は救助された。

その近くで、救急隊員がヘリコプターから吊り降ろされ、水に浸かった住宅から人を救助しようとしていた。

二階のバルコニーに立って救助を待っている住民たちが必死にタオルを振り、救助隊員に合図を送っていた。

NHKは、「救助を求めつづけてください。希望を捨てないでください」と無力な住民たちに明白なメッセージを送っていた。

常総市は茨城県にあり、日本の気象庁は同県に特別警報を発令し、土砂崩れと洪水に対して寝ずの番をするように求めた。同庁は栃木県に対しても同様な警告をした。

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【救助活動】茨城県常総市、救急隊員らのボートで安全な場所へ搬送される年配の夫妻。©REUTERS

木曜日の朝、自宅から持ち出せたものを手に、流れが穏やかになった水のなかを移動する家族連れ。©REUTERS

茨城県常総市、鬼怒川からの洪水が流れる道路上の車の上にひざまずき、救助隊の到着を待つ男性。©REUTERS

【悪い知らせ】東日本の豪雨はまた、損壊した福島第一原子力発電所にも打撃を与え、構内の排水ポンプが冠水し、放射能汚染水が海に流れ出た。©REUTERS

「県は、自衛隊と地域内の警察ヘリコプターに支援を要請しました。わたしたちを援助を受けております」と、県当局者は述べた。

「まだ被害情報を更新しておりませんが、被害が甚大であり、広範な地域におよんでいることはわかっています」と、当局者は付け加えた。

公共放送局NHKによれば、栃木県は90,000人以上の住民に避難指示を発令し、その他にも116,000人に家から逃げるように勧告した。茨城県では洪水の恐れのため、少なくとも20,000人が避難命令を受けた。

栃木県鹿沼市で、救急隊員らが土砂崩れで埋められたと思われる人を捜索していると地元当局者が話した。

「この人のことについて、まだよくわかっていません」と、彼はいった。

その人は、自宅が土砂崩れで破壊され、土砂に埋まった60歳代の女性であるとNHKが伝えた。彼女の夫はまもなく助けられたとNHKは付け加えた。

歴史的な神社で知られる日光市で、男性2名が土砂崩れで埋められたと思われ、行方不明であると、公共放送局NHKが伝えた。

日光市では、別の男性2名が排水路に流され、救助されたが、1名が意識不明であるとアナウンサーが伝えた。

水曜日に日本に上陸したアータイは、その日のうちに日本海(東海)に抜けたが、壁のような雨が国土を叩きつづけた。

地元メディアによれば、負傷者は10人以上に達し、そのうちの77歳の女性は強風に煽られて転倒し、脚を骨折した。

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