新国立競技場のやり直し、東京五輪のエンブレムの撤回という「異次元」のトラブルについて、BBCがこのぶざまな成り行きに関して報道しています。アンダーコントロールといった福島第1原発の事故処理のひどさも、やがて国際的に問題になるでしょう。http://t.co/jaa0jGRHmk
— 金子勝 (@masaru_kaneko) 2015, 9月 3
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東京2020年オリンピックのロゴ、盗作疑惑で撤回
2015年9月1日
AFP/Getty Images
東京2020年オリンピック大会のロゴは、盗用疑惑の果てに廃棄された。
大会組織委員会は、エンブレムにまつわる疑惑が多すぎて使えないと述べた。ベルギーのアーティストが、自分のデザインが盗用されたと申し立てていた。
ロゴをデザインした佐野研二郎氏は、以前のプロジェクトでオンライン素材をコピーしたことを認めたと日本のメディアが伝えた。
7月には、新しいオリンピック競技場の設計がコストをめぐる騒ぎの果てに廃棄されていた。
Tの字をベースに心臓の脈動を表現する――批評家は日の丸に似ているという――赤い丸を配したロゴは、先月に公開されたばかりだった。
それを引っ込めるのは、きわめて異例の動きである。
並べてみると――決めるのは、ご自分で。Tokyo 2020/ Theatre de Liege
「二つのロゴについて、われわれは違うと確信しています」と、大会組織委員会の事務総長、武藤敏郎氏は記者会見で述べた。
「しかし、われわれは先週末になって新たな事態に気づき、これは無視できないと危機感を抱きました。
「われわれは、ロゴを廃案にし、新たにエンブレムを開発するしかないと結論しました。この時点で、ロゴは国民の支持を得られないと決定したのです」
ベルギーのデザイナー、オリヴィエ・ドビ(Olivier Debie)氏は、デザインが2013年に作成したリエージュ劇場(Theatre de Liege)のロゴに似ていると申し立てた。彼と劇場はロゴの使用停止を求めて提訴した。
自作のオリンピック・デザインの傍らに立つ佐野研二郎氏――だが、彼とそのチームは他人の作品を数多くコピーしたと非難の的。EPA
ドビ氏は、組織委員会がほんの数日前までおおっぴらに支持を表明していたデザインを撤回する火曜日の決定に驚きを隠さなかった。
彼はBBCラジオ5生放送にこう語った――「わたしはオリンピック委員会が大きな組織だと思い、彼らに対して行動を起こすつもりはなかったのです」。
だが、リエージュ劇場の支配人が「なにかしなければならない」と彼を説き伏せ、彼らは著作権訴訟に力を貸す優秀な弁護士を見つけた。
ドビ氏は、このロゴは2011年に改定され、すでに2年間、公的なものになっており、Pinterest(画像管理・共有サービス)などのサイトによって、世界中で入手できるといった。
佐野研二郎氏は、ロゴの盗用を否定したものの、彼にチームがビールの景品デザインに他人の作品をコピーするなど、いくつかの盗作騒ぎを招いていることは認めた。
「佐野氏には、きちんと説明してほしい。正直、裏切られたと思っている」と、東京都の舛添要一知事は語った。
競技場の設計原案は、ふくれあがるコストが騒ぎになって廃棄された。AFP
日本はオリンピック大会開催の堅実な担い手だと見られていたが、火曜日の展開は、組織委員会にとって、1か月にわたる無様な仕事のダメ押しになった。
競技場建設が遅れると、ラグビー2019年ワールドカップ開催に間に合わなくなる。オリンピック選手村から8キロ(5マイル)の圏内にほとんどの会場を確保する公約もやはり守られていない。
それにまた、日本航空などのスポンサーはすでにロゴを使いはじめており、金になるスポンサー契約にも影響がおよぶだろう。
組織委員会は、「できるだけ早く」新しいロゴを決めるために、新たにコンテストを実施するという。
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