ヒンクリー・ポイントC:
建設費が巨額になる英国の核発電所が監査局で審査
大臣らが来月、ヒンクリー・ポイントCに最終的なゴーサインを出すことになる契約に署名する予定である
2015年9月28日
20余年ぶりに英国で初となる核発電所――アーティストが描くヒンクリー・ポイントCの印象
20年ぶりに英国で初めて建造される核発電所に245億ポンド(3兆2900億円)を注ぎこむ計画は、議会の監査局で審査されることになると本紙は知った。
サマセットのヒンクリー・ポイントCにゴーサインを出す契約は、中国の習近平首相が来月、ロンドンに来訪するときに署名されることになっている。中国が一部を出資し、政府が20億ポンド(2700億円)の融資保証を引き受ける計画だが、最終的に消費者が電気料金で巨額の経費を支払うことになる。
大臣はメガワットあたり92.50ポンド(12,400円)――現在の卸売価格40ポンド(5,400円)の2倍以上――を事業会社のEDFエナージーに支払うと約束した。
力と栄光? アーティストが描くヒンクリー・ポイントCの印象
だが、新しい陰のエネルギー大臣、リサ・ナンディが計画を議会側の審査にかけるように要求したため、計画は公聴会の前に不利になる公算のある監査局の審査に付されることになった。
ナンディは、ヒンクリー建造費の現在の見積もりでは、世界で最も高価な――オリンピック大会開催、第2ヒースロー空港ターミナル、クロスレール鉄道の経費を合算したよりも高くつく――発電所になると発言した。
審査は、政府が選んだ建造予定反応炉の型式の妥当性、および電気料金で償還される民間金融を利用するのではなく、建造費を税金で前払いした場合のほうが理にかなっている可能性に焦点を絞る公算がある。
ナンディは公会計委員会のメグ・ヒリアー委員長宛ての書簡に、「わたしは、この電力投資の影響が…社会の最も弱い立場の人びとの肩にのしかかる高額な電気料金におよぶのではと懸念しております」と書いた。
「公会計委員会が提案されている協定を精査し、競争をともなう手続きを促すように検証すれば、最終的に消費者にとって費用効果の高い協定に結びつく可能性があります」
本紙は、ヒリアー氏が正式契約調印後の政府による公式発表を待って、ナンディ氏の要請に応じる意向であると理解している。
ヒンクリーCが建造されると、英国の電力需要の7%、すなわち3,200メガワットの核電力を生産する。環境保護グループは政府が風力発電を採用すれば、同じ費用で20,000メガワットの発電容量を確保できると主張しているが、「無炭素」電力供給の安定性を保証するために、「ベースロード」核電力が必要であるというエネルギー専門家らはこれを疑問視している。
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【クレジット】
Independent, “Hinkley Point
C: Plans to spend billions building UK nuclear power station to be investigated
by watchdog” by Oliver Wright
本稿は、公益・教育目的の日本語版
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